2009年7月19日日曜日

お祭り 終わる

お疲れさん。。。

 MOONにとって受難のお祭が終わった。巡行を終えはった山が解体されていくのと同時にわが家もあれこれ広げた家の中を片づけていく。幔幕をたたみ、段通を巻き、外していた建具を入れて、拭き掃除。開け放してたあいだじゅう気持ちのええ風が吹き抜けてたけど、やっぱり埃もけっこう入ってきてたのやな。。。雑巾がよう汚れること。すっきり拭いて、お蔵を閉めて、夕方頃にはきれいに元どおり。普段の家に戻る。
 あー、ほっこりした。冷たい麦茶を飲みながら、片づけのあとを付いて歩いてた愛猫の姿を探して店の間へ行って思わず笑うてしもた。出入り口横のお座布(おざぶ=座布団のこと)の上は、ここ最近お気に入りの昼寝場所。すっかり安心しきって5日ぶりのお昼寝や。なんちゅう寝方やろか。これは撮ってやらんと!けだるい体のことも忘れて急いで二階へカメラを取りに走った。

2009年7月13日月曜日

お祭りの準備

本日のスケジュール
 8:00~ 
朝ごはんのあと、店の間、玄関、座敷、廊下、拭き掃除。トイレ掃除。
 10:30~11:30
買い物(錦市場 鯖寿司用の鯖、入手確認後、明日の来訪者のための食材、生花(ひおうぎ、ひめがま、ききょう、荒神松)
 13:00~
昼食後、蔵を開ける。(段通、屏風、掛け軸、など祭り用の道具を出す)、はり絵展に使っていただく店の間から、家具などを片付ける。座敷、中の間、玄関まわり、祭りのしつらいに整えていく。
 14:00~16:30
はり絵作品、到着。相談しつつ作品展示手伝う。

 一日、よう動いた。つぎつぎに用事が沸いてくる。あれや、これや、考えながら、だんだんと形が整うていく。あーしんど。けど、そうしてお祭りの形に家がなっていくのは結構楽しい。愛猫のムーンは大変。可愛そうにこの騒ぎに付き会うことを強いられて、普段と様変わりしていく家の中に落ち着ける場所を求めて一日中ウロウロ。

  

2009年7月12日日曜日

今年のお祭り

京町家で<はり絵>京の町家展

 三年に1回、会所飾りを休ませてもろた年は表屋の商家のお祭りの風情を再現してる。幔幕の下がった表の格子越しに、ミセの間、中庭、奥の座敷、奥庭・・ずっと奥まで抜けて見通せてしまうことは、常は考えられへんお祭りならではの景色。
 昨年の祇園祭にふらりとお知り合いと立ち寄られた氏に、「来年のお祭り、よかったらあのはり絵の作品、この店の間においてください。」て、お話しさせてもろたのがほんまになって14日.15日.16日の三日間、作品を置いていただくことになった。明日は朝からその作品を迎える準備に忙しいことになりそう。

2009年7月8日水曜日

鱧寿司 到来

梅雨の水で育つ鱧

 立派な鱧寿司を頂いて、今晩、わが家の食卓は思いもよらんご馳走になった。
 まず、身の厚みをじっくりと眺め、次に香ばしい鱧の香りを確かめて、口の中へと運ぶ。ふーん・・、お祭りの時期に、こんな立派な鱧寿司を食べるのは初めてのこと。美味しいもんやな。お祭り本番を目の前にして、ちょっとお客さんの気分を味わえたような気分になった。
 瀬戸内海に落ちる梅雨の雨水で大きいなった鱧は最高級品やと京の食通は褒め称えはったそうな。今夜の鱧はまさしくその一品。

2009年7月7日火曜日

一輪 開花!

祇園守

 白い大輪の槿(むくげ)、祇園守が今年も裏庭で咲いた。祇園祭の時期に咲くところから名前が付いたそう。このこと、判ったうえで植えたんやない、種を落としてくれたのは庭先へ遊びに来てくれた野鳥で、初めて咲いた年は、花の大きさに「あら、まー大きい槿やこと!」とびっくりして、あんまり美しいさかいにと宵宮の室内に一輪挿しにしておいたら、「やー、祇園守ですね。」とその夜来訪された方から教わったという暢気なことやった。「物を知らん」とは、そういうこと、意味を知ると見方が変わる。恥ずかしさより、知って得したことが嬉しかったな。
 二階囃子もはじまって、鉾の辻には毎晩、笛や鉦の音色が静かに涼やかに響いてることやろ。西南の端のお町内、太子山はまだそんな気配はみじんもない。お祭りの蚊帳の外に居るようなのは昔も今もおんなじや。

2009年7月1日水曜日

お祭り はじまる

吉符入

 今年も庭先の梔子が咲き出した。順々に白い花を咲かせると同時にお祭りの足音が近づいて来る。いよいよ二階囃子(鉾町の会所で行われる祇園囃子の稽古)もはじまるのやな。鉾町のもん(者)のおつむ(頭のこと)の中はそんなふうにイメージを紡ぎながら心待ちのハレの日の準備へと意識は向いていく。
 今日は吉符入、お町内では代表の役員さんたちで会所のお蔵を開けて本尊のたいっさんに無事に一連の行事ができますようにと挨拶をする大事な日。母も朝から出かけて行った。そして終わるとお下がりのお菓子が家々に配られる。年をとおして、決まった日に決まった物を口にすることは結構あるけど、7月1日、祇園さん(八坂神社)の紋の焼印のはいった調布をけんずい(おやつ)にいただくのも毎年のこと。