2009年4月3日金曜日

桜 咲くころ

おひなさん
 今日はおひなさん。おひなさんの横に供える三色団子と桜餅を買いにお饅屋はんへ走る。いくつになってもこのお菓子を買いに行くときはなんとなしに心が浮き立つようや。一瞬やけど、床の間のおひなさんの前にも小さい春の光が射した。「おばあちゃんのおひなさん、今年はここへ格上げや。。」て言いながら丁寧に毛氈の上に並べてる母の後姿がまるで少女みたいに思えてしもた。祖母のおひなさんはお内裏さんとお雛さんの中に、五人囃子やお道具が全部入って片付くようになってる遊び心あふれた張子のおひなさん。岩絵の具?で色づけされた素朴なおひなさんやけど、なかなかどうして床の間の上で堂々と存在感を醸しだしたはる。こんな小さな人形やのに、昔の手仕事はなんて細やかなのやろか。そう思うてしまう