2009年7月7日火曜日

一輪 開花!

祇園守

 白い大輪の槿(むくげ)、祇園守が今年も裏庭で咲いた。祇園祭の時期に咲くところから名前が付いたそう。このこと、判ったうえで植えたんやない、種を落としてくれたのは庭先へ遊びに来てくれた野鳥で、初めて咲いた年は、花の大きさに「あら、まー大きい槿やこと!」とびっくりして、あんまり美しいさかいにと宵宮の室内に一輪挿しにしておいたら、「やー、祇園守ですね。」とその夜来訪された方から教わったという暢気なことやった。「物を知らん」とは、そういうこと、意味を知ると見方が変わる。恥ずかしさより、知って得したことが嬉しかったな。
 二階囃子もはじまって、鉾の辻には毎晩、笛や鉦の音色が静かに涼やかに響いてることやろ。西南の端のお町内、太子山はまだそんな気配はみじんもない。お祭りの蚊帳の外に居るようなのは昔も今もおんなじや。