2010年10月8日金曜日

庭先

秋の庭は、、
 お彼岸過ぎから、すっかり陽射しも遠のいた庭先。夏の強いお日さんでさんざん痛めつけられた苔はやっと息を吹き返し始めたけれど、同時にそない勢いづいてほしいない類のものまで元気になってくるので用事は増える。青々しいゼニ苔に酢を塗ったり、梔子の秋芽をむさぼる大きな青虫を箸で取ったり、数種の雑草のひこばえを摘み取ったり、、。
 何しろ猫の額のような地面のこと、毎日のように庭に入っては巡回してると自分の目がほんまに小さい変化も見逃さんようになってることに我ながら感心してしまう。
 「秋」て言うたら、風景も、そのなかに生きる命も、暮れなずんでいく印象があるけれど、いやいやどうして自然の営みは今、かなり忙しそう。来年の春に向けて命のバトンを繋げていくための下準備を着々と進めてるのやな~。こんな町なかの、小さな庭先で、そんなことに思いを巡らせることができるやなんて結構なこと。