2011年12月30日金曜日

餅つき、終える

親子会・暮らし体験会
 一日通しのお餅搗き終了。午前の親子会、午後の暮らし体験会ともにたくさんの人たちに集まっていただいて、賑やかに、和やかに、楽しいに終えることができた。
 土間のあるオダイドコの威力がいちばん発揮する日はこのお餅搗きの日やなと思う。もち米の香り、温かくやわらかな感触を確かめるようにしてつきたての餅を口にほうばる子供たちの笑顔が今年一年の厄を落としてくれたような気がする。こんなに楽しいて素敵な慣習が消えてしまうことのないようにしたいもの。。 
 
 「こころみの餅はね、こうやって小餅を伸ばしたとこにあんこをたっぷり入れて作るよ。」こころみ餅=試み餅の由来は今年の新米、新豆(小豆)の出来栄えを試みるということがはじまりで、かつてはお餅つきをしたときにご近所に年末の挨拶をかねて配ったもの。我が家でも、祖母が健在な頃は毎年配ったもの。春のお彼岸のときと同じく「こころみもちを作りました。お口汚しですけどおひとつどうぞ。」という、大人の挨拶文句をまるで呪文を唱えるみたいに言うて、ご近所へ配るお手伝いは子供の役割。そんな記憶が、この家を生かすことに役立ってる。
 たくさんの参加、ありがとうございました。。

2011年12月28日水曜日

お餅搗き

親子会~暮らし体験会
十数㌔のもち米を洗い終わった。明日は朝の10時から1日中お餅搗きをする。大変!!朝からは10組の親子が来宅、午後からは恒例の暮らし体験会の部に移行して毎年の顔ぶれのなかにチラホラ今年初めて組も加わってきっとまた賑やかになる予定。杵を振り下ろすときの音が一日中家に響くのは何十年ぶりのことやろうか大変やけれどワクワクもするな。

2011年12月16日金曜日

道具 臼と杵

白味噌作り
 今月の料理の会はどのグループも白味噌作り。味噌作りというても、複雑なことをするわけでもない。前日から大豆を洗い水に浸けておいたものを翌日柔らこうに煮る。煮た豆をつぶす。分量の塩と米麹と」混ぜあわせる。ただ、それだけの単純な作業。家電を使うて大豆を粉砕するのだけはひと仕事。それより祖母がいた頃を思い出して臼と杵を使うてみたら、なんと早い!一気に大なべ一杯の大豆をつぶすことができてしまうことにあらためて感心する。やっぱり道具やな。と母。

2011年12月12日月曜日

おくもじを漬ける

山田大根
 お正月、祝い雑煮に添える『おくもじ』を漬けた。何日か干してしんなりした大根を葉ごと塩で漬ける。
今年の大根は15cmほどの長さでかなり小ぶり。しっかり重石はしたけれど気温が上がると醗酵の進み具合が狂うてしまう。寒いのはつらいけれどお漬物ののためにはキュッと冷え込んでくれるとありがたい。上手いこと漬かりますように。。

2011年12月9日金曜日

輪飾りを作る

ものづくり小学校
 
 明日の午後は京都市ごみ減量推進会議主催親子体験会。注連縄作りとお餅つきをしてお正月支度を体験してもらう計画。定員10組で募集をかけられた結果、64組の応募があったと関係者の方々も驚いておられる。 ごみ減量推進を掲げるところがなんで京町家で正月支度の体験?そこのあたりに疑問を感じていただけたとしたらそれだけでもこの企画遂行には意味があるとたぶん仕掛け人は思うておられる。
 明日は、俄か注連縄作りの伝達者。お手本になる用の輪飾りを10本作った。さて明日、皆さんにうまいこと縄をなうコツを伝授できますように。。

2011年12月5日月曜日

感謝

笙と笛を聴く『地球の祈り2011』
 静寂の奥座敷から宇宙へ、田島さんの笙と雲龍さんの笛の音に連れ出していただいたような不思議な感覚。2011年の終わり、こころの浄化、積もった澱を払い清めてもろたようなひととき。
 年に三度、正五九のご祈祷の日にだけ出してる厨子のなかの鬼子母神にも遥かなる故郷へワープしてもらえたかも。。
ご来訪いただいた皆さま、ありがとうございました。

2011年12月2日金曜日

色づいた

奥庭の紅葉
ここ3日ほどで庭先の紅葉が色づいた。毎年、ある瞬間からにわかに色づきはじめて、そして間をあけずにハラハラと散ってしまうその様はほんまにあっけない。
 写真を撮ろうと縁側をウロウロしてたら、「サムイトコデナニシテルネン」とムーン。「サムイ、マダカ?サムイ、マダ、ココニ、イルノカ」と、訴えるようにじっとこっちを観察してる顔がおかしかった。
 はい、終わったよ!と声をかけて居間のほうへ行こうとしたら、いちもくさんに飛び石を渡っていっしょに入ってきた。君はほんまに猫ですか?

2011年12月1日木曜日

ガラスの笛

松島巌氏のコアガラス
  コアアガラスは古代メソポタミアで紀元前1600年頃にはじまったガラス器の成形法のひとつなのだとか。耐火粘土等で形作った型の外側に軟質色ガラス棒を溶かせたものを巻きつけてから、型粘土を取り出して中空の容器を作るもので吹きガラスとは違うて数百倍の時間のかかる作業工程が必要らしい。けれど色、形などを自在に操ることで風合いのある模様、形を表現することができるそう。トンボ玉と同素材なのかな。。
見た目の美しさだけではなくてその音色も独特なのです。と雲龍さんは紹介されてる。

2011年11月28日月曜日

12月4日(日)地球の祈り2011 リスト届く。

12月4日(日)秦家住宅で笙と笛を聴く
『地球の祈り 2011』ー静寂をつむぐ おとのまにまにーの演奏曲リストが手元に届きました。

笙の田島和枝さんは、≪笙≫(天空の光の音とたとえられる)と
 正倉院復元楽器≪う≫(深海を遊ぶ感覚なのだとか…)の演奏を。

笛の雲龍さんは、とても気になる名の様々な笛をお持ち下さいます。
 ≪家具之笛≫
 ≪ガラスの笛≫
 ≪蜻蛉之笛≫
 ≪鈴と木の実の笛≫
 ≪熊野之笛≫
 ≪佐美之笛≫
 ≪転生之笛≫

~演奏曲リストの中~

音寿(おとほぎ)  森羅万象 永久の幸 空気を調える 静寂の光 心穏 柔らかい音色 天空へ立ち上る光 深海に遊ぶ音色 仙人棲む伝説の海 鈴の葉(すずのは) こころひとつ 生きとし生ける 新たな音の光 迦陵頻(かりょうびん) 古代インド 雅楽古典曲 天竺祇園精舎 極楽浄土 弁財天 婆羅門僧 瑞雲(ずいうん) 日本の明日 地球 紅色に輝く光 こころ静か 風 龍 鳳凰 舞あそぶ… 

ご参会の方は、12月4日はお楽しみにお越しください。

みなさまのご予約をお待ちしています。

2011年11月26日土曜日

テーマは 祈り

秦家の鬼子母神さん
 笙と笛を聴く 『地球の祈り』2011 、タイトルにふさわしいしつらいは? いろいろと考えてみた。わが家らしい形は? 田島さんも雲龍さんも好日居の横山さんも心から静かに祈るひとときにしましょうとおっしゃる。。。
人は忘れる事で前に進めることも、これまでの人生の中でほんの少しだけれど経験したこと。けれど気持ちの中にとどめておかなければいけないこともある。3月11日はそんな日のはず。
年に三度、神の棚から座敷の祭壇に置いている鬼子母神さんは子供の守護神。ご祈祷の日以外には出してきたことはないお厨子やけれど、12月4日は、この神様に床の間へお出ましいただくことに決めた。

2011年11月11日金曜日

琵琶湖畔へ

佐川美術館
 今日は母の誕生日。いつもなら祇園さんへお参りに行くところ今年は母の希望でもあった琵琶湖畔にある佐川美術館にあるRaku Kichizaemon茶室見学に行ってきた。
オーストラリアから取り寄せた枕木を敷い敷き詰めた路、タガヤサンのテーブルが置かれた寄付、アフリカ産をくさびで打ち割った黒御影の水露地、薄暗がりのなかを進んだ先、自然の光を存分に取り込んだ広間『俯仰軒』へ着いたらいっしょになった他所のグループのご婦人たちからは、わー!と声があがった。葦原の先に見える比叡山も、湖畔を挟んで眺めるとどこか優美でまるで違う山のように思えた。
 雨降りやったけれど、こんな誕生日の過ごし方もたまにはええもの。

2011年11月7日月曜日

カレーライス

料理の会
 カレー粉を炒るところから作ったのは初めて!野菜のやさしい味がしてる!と走りもとに立つ。町家でカレーやん!と座敷で撮影会。そして、これでまた女に磨きがかかったな!(注釈:お料理のできる女性にちょっとなれた。)テンポのよい会話になんとかついていけてるか・・。子供のためにも、食べる事は大切に考えたいと話す彼女たちとの料理の会の時間、ほんまに和やか。来月は、白味噌を作りたい!とリクエストを残して今日の料理の会を終えた。

2011年11月5日土曜日

けむ(煙)の匂い

焚き火
 
北のお寺の敷地内、車も通る石畳の道端のくぼみに掃き寄せられた落ち葉が煙ってた。私有地やので許される風景なのやろうけれど、何かしらホッとするな。。

2011年11月1日火曜日

修理に出す

懐中時計
 高校入学の春に初めて手にしたスイス製の腕時計を知人の結婚式場で無くしたとき、一生大事に使おうと思うてただけにあのときのショックは未だに忘れへん。しかたなしに買うことにした二本目の腕時計はデジタル時計の走りで、確か当時で6.000円。今から思うたら結構な値がついてたなと思う。それから、?十年。。いつの間にやら時計というものを持たず、時間を見るのはスマートフォン。ずいぶんと変わってしもうたものや。
 片付けものをしてたら出てきたと、母が父の愛用してた懐中時計を持ってきた。「あんた、使うか?」へー、懐かしい!ねじを少し巻いてみたら、チッチッチッチ・・・と音がする。小さいのにズシッと重みがあって、手のひらの中にしっくりとおさまる。よし、修理に出してみよう。二十数年の眠りから上手い具合に醒めてくれて、復活してくれることを期待して。。

2011年10月28日金曜日

となりのトトロ?

奥会津
奥会津には、センスのええ人が住んだはるのやな。。行ってみたいもなやな。美しい写真、ありがとうございました!



水車小屋

猫バス

2011年10月24日月曜日

これこれ、ムーちゃん、、

誰の席?
先週の土曜日は朝から親子会の準備にバタバタとする。この日お世話になった好日居の横山さんがお茶を淹れるセットを万端整えたと思うたら、あらあら、またこの人。いや、この猫。やってくれました。ほったらかしにされたから?自己主張ですか?まわりの人間は全員呆れ顔で君のことを見てましたよ。
 

そして、母が暖簾の準備をしていたら、さっそく中へ入って点検の構え。なんとも、なごませてくれるムードメーカー、お邪魔虫君。

2011年10月17日月曜日

君は猫ですか?

おやすみのサイン
パソコンに向うてて、ハッとして後ろを振り向いたらこっちを見て座ってる。『ナ~、ナ~、モウ寝ル ゾ』毎晩、黙って座って訴える。飼い主冥利に尽きるけど、ちょっと、たまには一匹で先に寝ててください。

2011年10月10日月曜日

イタチ

真夜中~翌日大騒動
 一昨日の真夜中(2:30頃?)、チュチューッ!!と悲壮な鳴き声で目が覚める。「ん~?なんや?」同時にそばのハウスで熟睡してたムーンも飛び出してきた。1人と1匹が神経を音のするほうへ集中させてた。好奇心旺盛のムーンがいっこうに物音のほうへ行こうともせず身を硬くしてじっと横にいる。トコトコトコトコ、トコトコトコ、軽やかな足音を立てて階段を往復する音は鳴り止まず。様子を窺ごうてたけれど辛抱たまらへんようになって、とうとう電気をつけて階段の裏板をドンドン!とたたいたた、母も起きだしてきた。
 そしたら、「わー!!」今度は母の声。「大きなネズミが仰向いて死んでる~~、どうしょ~。」いつも思うのやけれど、そんなこと言いながらもこんなときの母はにわかに気丈な人に変身する。「新聞紙取ってんか。このままにはしとけへんやろ。」「う、そやな。はい!」と手渡した新聞紙を持っていった母が「あれ?!いんようになった!どこ行ったのや?!気絶してたのやろか??」「そやけど、いややな・・出て行ってくれたのやったらええけれど・・どこへ入ったのか・・・きしょくわるいな・・・」 それでも静かになって、ひとまず騒動は一段落したようにみえた。
 ところが翌日になって。ムーンが2階の押入れの襖の前にチョコンと座って動こうとせず。「ここにいるな。」「うん、絶対にいるな。」手傷を負うたネズミにこんなとこに入り込まれたら困る。その一心で、ドキドキしながら片付いてる布団やら衣装ケースを出していった。ガサガサ!!と音がする。えらい元気そうな音や。「いる、いる。」勇気を奮い起こしてさらに物を出していく。すると、スノコのあわ際から、つぶらな大きな目の小さな顔が!!「わっ!イタチ!!」スルスルと長いしなやかな尾っぽの体が二人の間をすり抜けて階段を駆け下りて裏庭のほうへ走り去っていった。母が新聞紙を取りにその場を離れたわずかの隙に射止めた獲物を押入れの奥に運び込んで、真夜中のディナーを楽しんでたようで、押入れの片隅に哀れな残骸、、、
 午後~夕方にかけては2階の押入れの大掃除。大騒ぎの一幕でした。。

 

2011年10月8日土曜日

自家製ミックスジュース

健康志向
 わが家の食習慣も祖母のいたころを思うとちょっと変わってきてる。朝はお茶漬け・お粥の習慣から今は、一汁二菜の朝食になって、お昼は牛乳にバナナ、ときにはりんご、キャベツをミキサーにかけた飲み物とパンにすることがほぼ日課になってる。このジュース、小松菜の余りがあったら入れてみることもある。
 時流というのはどこからともなく自然発生してるものなのやろう。グリーンスムージー、こんなサイトがあるほど今ブーム?

2011年10月4日火曜日

グルメサイト!???

憤懣!
 「秦家」と検索したら2番目に上がったのが某グルメサイト。何やこれ?なかに入ってみると、料理「秦家」の情報が掲載されてた。あれあれ、ここに載るのは趣旨が違う困った、、。急いで理由を書いて無断掲載は削除してもらうよう依頼のメールを送ったら、《要望にはお応えいたしかねる》とメールが返ってきた。こういうことは、双方が合意の下で成立するのでは?

 秦 様

お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。

○○ログサポート担当の○○です。

お問い合わせの件について、回答させていただきます。
○○は「みんなで作るレストランガイド」をコンセプトとした
口コミサイトとして、運営いたしております。
そのため、日本全国のお店様をユーザーの投稿によりデータベース化し、
実際に利用した人の意見や感想を集めて共有していくことで、
信頼できるグルメサイトを目指しております。

また、お店様の掲載につきましては、上記コンセプトのもと、
一般公開されている情報については、掲載させていただいております。
そのため、大変申し訳ございませんが、店舗ページ削除のご要望にはお応え致し
かねておりますので、何卒ご了承ください。

しかし、掲載されている情報に誤りがございましたら早急に対応させて
いただきますので、お手数をお掛け致しますが、間違っている箇所と
正しい内容をお教えいただけますと幸いでございます。

誠に恐れ入りますがご理解いただけますようお願い申し上げます。
 

2011年9月27日火曜日

エフスタイルの仕事展

京都で開催
岡崎・好日居の横山晴美さんのお店で 素敵な催しがはじまる。期間は10月5日(水)~10日(祝・月)11:30分~18時

エフスタイルの仕事展DMより~
亀田縞の風呂敷、手ぬぐい、ホールガーメントのニット、ゴムがはいっていない靴下などの日用品を中心に・・・

2011年9月26日月曜日

9月の親子会

掃除とお団子作り
 昨日は午後から親子会参加の家族で賑わった。掃除も楽しい遊びと思いかえたら、子供たちのように笑顔でできる?!
5月からはじめてる親子会。町家で過ごすひととき、大人はとかくイメージを膨らませて特別なところと捉えがちやけれど、子どもたちは違う。もっと、自然に。もっと素直に感じてくれてる。「秦さんの家に行くとスッとする。」娘がそう言うんです。行く、行く。とせがまれて、5月から毎回参加の親御さんからは、そんな嬉しいこぼれ話も聞けた。(少しずつ、育てていけるとええな。。)
 9月親子会が京都リビングの取材を受けた。 みんなの視線の先にはカメラマン。その要望に、ものおじすることのものう積極的に応える子供たち、、やっぱり現代っ子。

2011年9月22日木曜日

本日、やっと入居

新しいハウス
台風15号がまた暴れ回った。度重なる災難、日本国の今年は厄年か、、、そんな昨日の午前中、3人の助っ人と日程調整をさせてもろうて予定が決まってた建具替えを強行実施。雨風の影響も京都市内は難を逃れたおかげもあって、昼前にはすっかり冬仕様の家に戻すことができた。台風が去って日が変わった今朝は、急に気温が下がってスースーと涼風。気まぐれなこのごろの気候には翻弄させられっぱなし。
 
だいぶ古びたムーンのハウス。こんな日が来るまでにと買うてやったのやけれど、予想通り、届いてからずっと様子見をして入ろうとする気配なく2週間が過ぎてた。そのくせ、気になるようで日に何度も立ち止まっては、匂うてみたり、クルリと周りを回ってみたり、覗き込んだり。彼の天の邪鬼の気性ならさもありなん、いつになったら自分から入るのか経過観察が続いていたけれど、今朝の涼風には意地っ張りも負けたのか入った!
ええのを見つけてやれたと大満足の飼い主。けど、ムーンはちょっと不満足そうな顔をしてる?

2011年9月19日月曜日

またひとつ、歳時を終える

9月のご祈祷
 朝に、薄紫の紫苑の花と柘榴を鬼子母神さんにお供えする9月のご祈祷をすませる。この行事、こまごまとした道具を整えるのがひと仕事やのでいつも終えるとホッとする。正月、五月、九月と4ヶ月に一度巡ってくるのが年々、ほんまに早いこと感じるようになってきた、、、

2011年9月18日日曜日

森小夜子さん 人形展

江戸時代の京の町
 土曜日からはじまってる嵯峨野 アイトワの森小夜子さんの人形展に行ってきた。
大作は入念に調べて創られた江戸時代の京の町。
丁寧に作られた人形の仕草、表情、風体から年齢、業種などが想像できる。身の回りの身近な「物」や「事」に丁寧に向き合うたはった昔の人たちの日常が、わかりやすう表現されてておもしろかった 期間は短こうて、明日まで。場所は京都文化博物館 5F。

2011年9月13日火曜日

中秋の名月

見つからず、、
 「雲があるさかい、今晩のお月さんは月に群雲やな。」と母。「そうか、どれどれ。」カメラを持ってカド(表どおり)に出てみた。わが家の庭先からは縁側に頭をこすり付けて見上げても、見えるのはそびえ建つ大きな壁と非常階段にずらりと並んだ青白い蛍光灯。縁側に落ちる欄干の月影、コオロギの鳴き声、初秋のひとコマは季節から消えた。
 さて、表に出てみて南の空を見上げたら、なんとのうビル影の向こうに見える雲の輪郭が月光に照らされてるような。。どうやら、今お月さんはあのあたりで見え隠れしてるのか?もうちょっと、下がって見てみよ。もうちょっと、もうちょっと、と移動してるうちに、とうとう横町(木賊山町)に入ってしもて、わが家も見えへんようになった、、。
 「あかん」お月さんの撮影、ここで断念。

2011年9月9日金曜日

2011年12月4日(日)

計画進行中
 去年の初冬、わが家に崇高な音色が響いた一日があった。笙の奏者田島和枝さんと岡崎・好日居主人横山晴美さんをお迎えしての笙を聴く会は、自然な縁の繋がりの先に実ったほんまに良い会やった。(と自画自賛、、)その縁が今年もまた再燃。田島さんのお友達の笛の奏者もお越し頂ける計画が現在静かに進行中。。
2011年12月4日(日曜日)、どんな会になるのか今から楽しみ。

2011年9月6日火曜日

御幣を受けに

松ヶ崎の大黒さん
 ミセ(店の間)にお祀りしてあるわが家の大黒さん。そのお社には松ヶ崎の大黒さんの御幣が上がってる。御幣の世話をずっとしてくれてたのは番頭さんの鶴ちゃん(鶴夫という名前からそう呼んでた)で、暖簾を下ろして辞めてからも初甲子の大祭には律儀に受けてきたと言うては届けてくれたはった。
 そう、常、この神さんのお世話をしてくれてたのは番頭さんやったのや。 けれどさすがに歳を重ねてきたこともあって、もうまめに運んでくれることも途絶えがち。朝一番、いよいよ受けに行ってこうか、ということになった。
 甲子の日が節目になってるのは、大黒さんの御使いを鼠としたことがその由縁なのやとか。今月はちょうど今日が甲子大祭の日でよかった、よかった。

帰りがけ歩道を歩いてたら松ヶ崎の地元の人が農作業の帰りやろうか・・?台車を押して歩いたはった。学校時代、このあたりはおしゃれなブテイックや雑貨、洋菓子屋、ギャラリーなどは軒を連ねて、ちょっとした若者のデートスポットになった時代があったけれど、今は当時の盛り上がりようもちょっと陰をひそめた感がある。そんな開発の波のあった以前のこのあたり松ヶ崎の里には美しい農村風景があった。まあ、このおばあさん、そんな時代からワープして来ゃはったのかな~~、失礼かなと思いつつ遠目からついカメラを向けてしもた、、、

2011年9月3日土曜日

それでも決行

料理の会
 速度もゆっくりの台風12号。家じゅう締め切り、軒すだれも全部はずし、中庭の棕櫚竹は風で倒れんようにビニール紐で縛りつけ、風の通る夏座敷の風情もない家。それでも欠席者もなく午後から予定してた料理の会は、時々うなる雨風の音も吹き飛ばすようにワイワイ賑やかに決行した。なんとも、熱心な人たちばかりで嬉しいこと。
 広島から2人の初参加者も合流。今日のために、昨日のうちに京都に入られたと聞いてそれはそれはようこそです。と母と声をそろえた。
 どうなるかと思いつつ、材料を準備しといてほんまに良かった。
今日の献立は、鱧の土瓶蒸し、自家製枝豆のひろうす、お茄子の炊いたん。

2011年9月1日木曜日

台風12号

気になる天気予報
9月に入って早々に台風の接近。
晩になって、ちょっと風が気になってきた。ときどき、カタカタ、カタンと家のどっかの建具が音を立てる。
外の気配が伝わってくる家やので、しょうがないことやけれど、、
ムーンも同じ。さっきからそばに来てはニャーン!と鳴いて人のまわり離れず、ウロウロと落ち着きがない。
どうぞ、たいした事のう通り過ぎて行ってくれますように。

2011年8月27日土曜日

手間入りやけど、、

お造りのけん
 お刺身をまるごと一匹や片身のまんまで買うてくる習慣は無くなってしもたけれど、大根のけんだけは出来合いのけんを口にすることはどうしてもできず、家で作る習慣が続いてる。 ウドと合わせて春の香りを楽しんだりするけれど、夏はやっぱりみょうが、きゅうり、青じそかな。
針みたいに細うに刻んだけんはシャキシャキと歯ざわり良うて、見た目にも美しいて食欲を刺激する。

 けん についてネット検索してたら以下のような解説がありました。

つまとけん
刺身にあしらわれてる千切り大根の事を『つま』そう思ってなさる方が多い。
あれは『つま(妻)』ではありません。『けん』と言います。(下の様に広義には「つま」の範疇なので間違いという事ではない)

けん、つま、辛み、この三種の「あしらい」を総称して「つま」という事もありますが、「つま」とは、端やふち、へり、を意味します。刺身に寄り添うかたちですね。ですから【妻】という字の代わりに【褄】と書いてもよいのです。
一方「けん」とは、「剣」であり鋭く細長いの意です。「三寸」長さに切って食べやすくし、また彩りや造り身の脇役としても欠かせません。大根のけんは【白髪】と献立に書くのが普通です。

大根以外にも、ウド、カボチャ、ジャガイモ、キュウリ、ニンジン、カブラなんかも使います。極千切りにして、刺身の横に剣のように立てて盛ります。(刺身の下に敷く場合は「敷きづま」と言います)

2011年8月22日月曜日

お漬けもん

おどぼ
 お漬物のことをオツケモンて言う。またそのオツケモンも糠漬けのことはドボヅケと言い、さらにこれを略してオドボて言う。盛夏の朝、食卓にこれがあるだけで幸せな気分~~

2011年8月19日金曜日

ムーン受難の日

お風呂
喜んで水に飛び込んで遊ぶ犬とは対照的に猫は濡れるのを嫌う。それを重々承知のうえで、年に一度だけムーンをお風呂に入れる。今年は今日がその日になった。

追記:今月の親子会につて、ご一緒いただいてる星野さんもブログで紹介いただいた。星野祐美子さんのブログはこちら。。

2011年8月16日火曜日

送り火の日

お見送りの朝
 最後のおちゃとうを済ませて、縁先にお供え物など仏壇から全て出して並べる。お光、お線香が絶ってしもたらお供物はまとめて近くの公園へ持っていく。川があったら、流すのやろうけど残念ながらこの時代、そんなことはできず、市が用意した白い紙箱に近隣のお供物は集められることなってる。
 今年の大文字さんは、特別な行事になるような気がする。それぞれに、思いを込めて点火の時間を待ち、静かに祈りの時を持とう。。 


2011年8月14日日曜日

流しそうめん

8月の親子会
 青竹を半分に裂く、節をかなづちで打ち砕く、足を組み立てて、5メートルはある竹を2本繋げて流しそうめんの設営をするとこまで、子供たちも少しだけお手伝い。そして、お腹いっぱい、そうめんを食べた! 

 毎年、静かなはずのわが家のお盆に、この賑わい。《ナニナニ、ナニガハジマッタノヤ~~~》 お精霊さんも目をまるうして、びっくりしゃはったかも。。。

 協力いただいた皆さま、ありがとうございました 感謝。。

2011年8月12日金曜日

お精霊さんのおくもつ(お供物)

お盆、はじまる
 赤紫の小さい花をつけたミソハギに、清涼感のある香りの高野槇、それに樒(しきみ)を組んで仏壇用のお花を作る。

 水鉢に浮かべた蓮の葉のうえにも高野槇。今日の夕方から15日まで、一日に2、3回は水替えのお世話をする。

 三方に蓮の葉、7種の野菜を彩りように置いてお供え。青柿、ほうずき、小茄子、ささげ、いんげん、棚落ちスイカ、さつまいもの7種類。このおくもつ(お供物)のことを「なないろ」て言うてる。

 
 今年も夕方からお精霊さんのお世話がはじまった。

2011年8月11日木曜日

ほうずき

お盆の思い出
 子供のころ、この鮮やかな色をしたほうずきがほんまに魅力的やった。袋のなかのオレンジ色の実を根気よう揉んでそっと種をだして水で洗う。口の中へ入れて、穴の部分を下唇に当てながら上の前歯で中の空気をムギュっと押すと音が出る。上手に音を出す祖母の口元を必死になって真似ながら練習した。ムギュ!ムギュ!けっして良い音やない、何かを踏み潰したみたいなけったいな音。口を動かすたんびに、ちょっと酸っぽうて、青臭~い味もした。
なんで、あんな夢中になれたのか。。。
 ほうずきは、お精霊さんのお供え物につきもの。

2011年8月9日火曜日

伊賀の里

土楽
 稲穂をもたげはじめた青々とした田んぼの合間に佇んだ家々。ミンミン蝉の声、水音。日曜日、京都を離れて伊賀の里に行ってきた。「ええなあ~」、外から来たモン(者)はそう思うもの。何かと窮屈なトコに住んでるとそう思うもの、、。便利さに慣れきったモン(者)が生きてゆけるわけはないことは分かってても、のどかな景色を見るとやっぱり「ええなあ~」て思う。
 
 伺うたところは「土楽窯」。敷地内にショールームもあるけれど、必ず事前予約が必要
 大きなものは無理やったけれど、ひとつ目のとまった器があったので頂いて帰ってきた。これは友人の誕生日プレゼント。いつか、この窯元の土鍋がほしいな。
 
 小さい山の道なりに赤い鳥居に誘われて坂道を登ったら蝉時雨が鼓膜を襲うてきた!
 道端の雑草まで気になる。 
 そこに人の暮らしがあってこそ、周りの自然の風景もやさしい。。
 このワンコが愛らしい!!秋田犬?は窯元を守ってる番犬。