2012年12月5日水曜日

美味しい漬かれ!

おくもじ大根漬ける

冬の庭先に咲くししがしら、ほんまにお獅子の頭みたい
紅葉がハラハラ葉を落とす奥庭で、12月に入ったら築山のシシガシラが勢いよう咲きはじめた。
毎年、この様子をみるとなにやら気ぜわしいなってくる。
 

 今日はこのあいだから蔵の縁に干してたお正月用のお漬けもん、「おくもじ」になる山田大根を漬けた。1本ずつ、葉の部分を束ねてまとめ、塩を振りながらギシッと詰め込んでいく。大きな重石をひとつ、ドシッと置いて。さあ、どうぞうまいこと美味しいに漬かりますように!


20本のおだい(大根)を、塩を振りながら漬け込んでいきます。

どっしりと置いた漬物石。漬物石は、裏庭の隅っこにゴロゴロといくつもころがってます。

2012年12月1日土曜日

お正月の準備

山田大根


 
蔵の縁に山田大根を干した。長さは20cmほどで普通の大根よりも短い寸胴形をしてる。その姿から近江地方ではねずみ大根とも呼ばれているそう。
 こうやって2日ほど陰干ししたら、このまま塩だけで漬ける。重石もしっかりのせて、蓋を開けるのは元旦の朝。さあ、お漬けもんが美味しい漬かるのには、空気はキリッと引き締まってほしい。寒がりの身には堪えるけれど、、、

2012年11月23日金曜日

紅葉


今朝の庭先

昭和の模様ガラスの入ったガラス戸がぼんやりオレンジ色に見えてるということは。そう思うて庭先を見に出たら、枝垂れ紅葉がいっぺんにに色づいてた。雨もそこそこ降って、冷え込みようもそこそこあったこの秋、思うたとおり今年は順当に季節を過ごせてるのかな。山茶花も着々、開花の準備。庭先が晩秋から師走へと景色を変えていく。


 
 


2012年11月22日木曜日

お下がり

お火焚饅頭・ゆずのおこし・焼きみかん



朝、お町内でお火焚きが行なわれた。
家々に配られるお下がりは、ゆずの香りのおこし、紅白のお火焚き饅頭、それに護摩木を燃やしたあとの焚き火で焼いたみかん。焼きみかんは風邪を引かきませんように。というおまじない。
 
 
 

2012年11月20日火曜日

護摩木が届く

お火焚き


 
 お火焚は、この時期の京都では各所で行なわれる行事で、町なかのお饅屋さんに、お火焚きまんじゅう と大きい字で書いた紙が張ってあるのをあちこちで見かけるようになるのも季節の風景。小判型をした紅白のじょうよう饅頭で、火の玉の焼印がポンと大胆に押してある。
 
 お町内のたいっさん(本尊の聖徳太子)のお蔵の前にも、このお饅頭と、柚子の香りのする三角形のおこしと、みかん。をお供えする。
 
太子山の『お火焚き』は、太子の命日で、太秦広隆寺の御火焚祭と同日の11月22日。
この行事が近づくと家々に配られるのが『護摩木』には、太子山の紋とその下に聖徳太子尊家内安全祈祷願主と朱印が押してあって、木の裏にそれぞれ家族の名前と歳、そして、家内安全、無病息災と書いておいて持ち寄り燃やして祈願するのや。
 
 摩木が回ってくる頃、庭の山茶花の蕾はぷーっとふくらみを増して、紅葉の色づきは刻々と進んでいく。

2012年11月12日月曜日

秋の庭先から

石蕗(ツワブキ)

 今年の夏の暑さで葉を全部枯らしてしもた奥庭の石蕗(ツワブキ)。もう、あかんかな、、、と諦めかけてたけど、秋に入って涼しいなったからなんとか息を吹き返して葉が出た。葉は出ても、蕾は無理か、、と思うてたら、ヒョロヒョロと頼りなげな蕾が上がってきて咲いた。
 今朝のわが家の玄関先に、やっとのことで咲いた石蕗(ツワブキ)の花が座ってる。


2012年11月2日金曜日

ひょうげた器 特別展示

三条せともの屋出土茶陶
 
秋になると各所で展覧会や催しの情報があれこれあって、良かったですよ!!と言われると、行ってみたい、見てみたいと気の多いことになってる。
 
 
堀川今出川を西に入ったとこにある京都市埋蔵文化財研究所。こじんまりとレトロな館内で行なわれてる特別展示会に行ってきた。
「ひょうげた器」と題した茶陶がずらり、写真の撮影もどうぞ。(へー!よろしいのですか。。)ひずんでたり、自由闊達な絵付けの器が持つ雰囲気を「ひょうげた」ていう言葉のフレーズにも何かしら惹かれる。工事現場からたくさんの器が出土。中京三条通の御幸町通(ごこまち)から柳馬場通(やなぎのばんば)間は、安土桃山~江戸時代初頭茶陶を扱う「せともの屋」が軒を連ねてたことが、古地図や洛中洛外屏風からも裏付けられてるのやとか。へー、そうやったのやな。
お知り合いの言葉通り、満足、満足。
 
何を置いても映りの良さそうな器。。

筆先がこんなに自由に動いて。。
 
鼠志野

2012年10月15日月曜日

秋の味覚

丹波の栗で栗きんとん
 

 大粒の丹波の栗で栗きんとんを作ってみた。甘味にちょっと贅沢に和三盆を使うて。蒸して、くり抜いて、火を入れて、こねて、形に整える。ぬれ布巾の絞りかげんでひとつずつ表情の違う「きんとん」になるのがおもしろい。

2012年10月2日火曜日

AERA ムック本

掲載されました
 
 近頃のわが家はお台所への人の出入りも頻繁になって、一緒に料理を作ったり、餅つきをしたり、カキ氷を楽しんだり。お蔵のなかにも一緒に入って建具替え。決して、公私の別をはっきりと住み分けする習慣が住み手の意識から薄れてきたということではなしに、来訪いただくみなさんを緩やかに受け入れる、受け止めていただく、そんなやりとりの呼吸が上手いこと合うてると、家も喜んでくれてるように思う。家が地域のなかで特化するのでなく、何も変わらへん佇まいのままここに建ってる。それが、ええ。それで、ええ。
そんな想いに理解を示していただけることは嬉しいこと、感謝やな。→AERAムック本 
 
 

2012年9月24日月曜日

土間は気持ちいい~

9月親子会
 昨日の日曜日は午後から9月の親子会を開催。
今月は京都府園部町のNPO法人京都匠塾のお兄さん、お姉さんの指導を受けながら秦家の土間で物づくりの体験。「今日はお茶碗を作りますが、使う人のことを考えて作るようにしようね。」と、物づくりに向う心持ちの教えてもらって挑みました。

入口~店庭~玄関庭~走り庭に20個ほどの轆轤(ろくろ)を並べて準備万端。
 

「マイ箸マイ茶碗づくり」ののぼりが立てられました。
NPO法人京都匠塾では
物づくりの心や楽しさを伝える活動の場を広げておられます。
 この秋には小刀で美しく鉛筆を削る鉛筆削り大会が行なわれるそうです。

 
 店の間で粘土の扱い方、お茶碗を作っていく手順を聞き入る子どもたちの顔つきは皆、ほんとに真剣。ジッと形になっていく様子を集中して見入っていました。「親指と親指をくっつけて、こうやって指先を使って、ゆっくりろくろをまわしながらやさしくのばしていくよ。」『ろくろ』という言葉を初めて聞いた子もいたのかもしれないのですが、さりげなく耳に入っていく生きた言葉にあらたまった説明の必要はないのですね。みんな、フ~ンなるほど。。と、納得の表情。
 
 朝からの雨模様もあって急に気温が下がったので土間に座ると冷たくないか心配しましたが、土と格闘していると身体は暑いくらいです。という声も。知らないうちにみんなどっしり土間に腰を下ろしてお茶碗作りに夢中の時間が過ぎていきました。
 
玄関庭から走り庭を眺めたところ。みんな、マイ茶碗の製作に真剣そのもの。

「これはお父さんの誕生日のプレゼントにするから。」
「私は小さめのお茶碗を作るの。」
土を触っているうちに作品への想いが広がっていくようでした。

小学2年生の作品。りっぱにお茶碗の形に仕上がって。

2012年9月19日水曜日

今年の 正五九 終える

九月の御祈祷

 法華の守護神 三十番神、鬼子母神を床の間に祀る御祈祷は「正五九(しょうごっく)」とも呼ぶとおり、1月、5月、9月、巡ってくるのやけれど、そのたび前の日はいつもその準備に大わらわ。
もう、この雑記帳でもなんべん紹介させてもろうたことになるやろう。
 前日18日、朝から3合のもち米を水に浸けておく。お蔵から燭台、打ち敷き、金襴のお座布団、毛氈、経机、お軸を座敷へ運ぶ。この月に供える決まったお花やお盛り物の調達に自転車で走る。とりわけ九月は柘榴(ざくろ)を頂きに行くのがひと仕事や。
夕方、晩御飯を作りながら、かたわらでは餅つき機に朝に浸けといたもち米をセットしてお餅を搗いといてもらう。(こんなとき、文明の利器はほんまに便利で助かる)。ピーピーピーの合図がしたころには晩御飯は出来てて、チャッチャと2合のお鏡さんとおけそくさん(これは仏さん用の小餅)を作る。晩御飯後、床の間の祭壇をセット。これで、前日の下準は備完了。
 そして今朝、おぶくさん(炊き立ての御飯)をきれいに型にはめて盛り付けたのをお供えして鬼子母神の厨子の扉を広げてお上人の来訪を待つ。

 月参りでは黒い袈裟のお上人も、真っ白いそれに着替えられて、お仏壇のお経のあと床の間の前の祭壇へお経を唱えながら移動されると、優美な法華経からリズミカルな調子のお経に一変。「デデレビ・デデレビ・トウライ・トウライ・トウトウライ・・・」それはまるで遠い異国の言葉のようにも聞こえる。鼓膜に響く拍子木の音が家じゅうに響いて、火打ち石の火花が飛んで「怨敵退散!!妙法蓮華経退散!!!」と唱えられると、そのあたりの空気もスッキリ澄み渡るように思う。
 

2012年9月2日日曜日

9月になって

ホトトギス


 朝、気温がスーと下がったせいで水道の水が生温こう感じた。谷底みたいな裏庭のホトトギスの花が、隣接するビルや土蔵の壁に切り取られた青空を見上げるみたいにして咲きはじめた。
 一歩、表に出るとまだまだ残暑厳しい日差しが照りつけてるけど、耳元に涼を運んでくれてた軒下の風鈴の音に今日は違和感を感じて片付けた。

2012年8月25日土曜日

光陰矢のごとし

花嫁さんの撮影


 お母さんから電話がかかっても、すぐにその子のフルネームが出てきた。けど、思い浮かぶ彼女は4才の年中さん。まー、まー。なんと、あの子が秋にお嫁さんに?!披露宴の演出として使う写真をお式の前に衣装を着ての撮影会があるそうで、是非センセイの家で。と、依頼の電話やった。
 さて当日、プロカメラマンと三人で先にやってきたふたり。当たり前のことやけど、あのCちゃんが、「センセ、ご無沙汰しています。Cです。今日はお世話をおかけします。」と挨拶できる大人の女性になって現われた。そんなに月日がすぎたのやな。。
 普段着で後から駆けつけたご両親とおばあちゃんも一緒に記念の撮影もあったけれど、結婚の形式も随分様変わりしたものですね。と二人の撮影を傍で見守りながら話した。嫁ぐ日に、花嫁衣裳を着て仏壇に挨拶をして、ご近所からの祝福をこの玄関の間で受けてから式場へ向かう。家から出る。ということに思いの強かった時代は遠い昔のことになってしもたのかな。。
 ともあれ、おめでたいことのお手伝いができてよかった。ちょっと年上の長男坊さんのとこへ嫁ぐのやとか。おめでとう!!ええお嫁さんになってほしいものやな。

2012年8月11日土曜日

かき氷

本日、8月の親子会



 奥庭の蹲のまわりの打ち水あとにアキアカネが飛んできて宙を自在にホバリング。そのすばやさ、とても写真を撮るのは無理とあきらめた。今朝は京都らしい蒸し暑さが戻ってきたよう。周辺からは賑やかにクマゼミの鳴き声が響いて、いかにもお盆の時期らしい。。お墓の掃除、お寺さんへの挨拶、おぶったん(仏壇)の荘厳もキラキラに磨き上げて、あとは仏花、蓮葉、高野槇、七色、おがらなどお供えものの買出しを今日に済ませて、明日の夕方に備える。背中になんとなしに秋の色を感じながら。

 
 そして今日は夕方から8月の親子会の予定。今日のために中古の「カキ氷機」を買う。透明な大きな氷の塊をシャッシャと削ってイチゴの蜜をたっぷりかけよう。ほかに、蚊帳の中で紙芝居を楽しんだり、床机を出して線香花火・・。
夏の、夕ぐれどき~の家の雰囲気を親子でゆっくり楽しんで。

2012年7月31日火曜日

玉手箱 届く

トマト24種類


 北のお知り合い、郡山のSさんからクール便! ん、、?クールで届いたそうめんの箱?何やろうか。。開けてみるとお菓子が並ぶみたいに濃い色のトマトが箱いっぱい。よう見てみると、なるほど微妙に形や大きさが違うトマト。母と二人、思わず、わー!!と声をあげる。
 あんまり綺麗やので自然光の下で写真と撮ろうと店の間でゴソゴソしてるとムーンが用もないのに寄ってきた。耳だけピッと後ろに向けてあっち向きに寝そべるとこが、へそ曲がりムーンらしいとこ。

2012年7月30日月曜日

ショチュウ オミマイ モウシアゲマス

酷暑続きの京都より

 一昨日の京都は煮えた。この日は午後からダイドコのエアコンのスイッチを入れる。設定温度30℃。ずいぶんと涼しいなって文明の利器のありがたさが身にしみた。けど、ムーンは寄り付こうともせず、暑い店の間の格子の前で、じっと横たわって凌ぐ。
 そんなムーンが今朝は座敷の机の上でゴロンと寝そべった。そんなとこで何してるの?と傍にいってみたら、中庭側からなんとも涼しい風がス~ス~吹き抜けて。この家を知り尽くした彼を真似てたら、夏ばてすることのう酷暑も乗り切れるのかもしれへん。

2012年7月17日火曜日

お祭り 終わる

今年の宵山

連休が続いた今年のお祭り。太子山の界隈もたくさんの人出で賑おうた。秦家と縁のある人たちも、ひとり、ふたりと来訪されて奥座敷歓談する人、また台所で雑談を楽しむ人とさまざま。そこで新たな交流が生まれる場面のあるのもお祭りならではのこと。

軒釣り提灯も整然と並んだ表屋は、今年も太子山の飾り場になる。

そしは今、そんな三日間の賑わいが嘘みたいに静かなこと。

2012年7月8日日曜日

二階囃子

7月親子会
二階囃子を聞く 船鉾の会所前
  七夕の空模様は雨になりやすい。それでのうても前日6日は家が地響きするほど激しい雷の大荒れやっただけに夕べの親子会の天候が気がかりやったけれど、雨も降らずにすんで良かった。
新町通を北へ~四条通を東へ~室町通北へと二階囃子を聴きながら鉾町を散策して歩いた。
初めて聞く子、二年目の子では、同じコンチキチンの響きもきっと少し違うように聴こえたはず。小さな体験が少しづつ心の中へ積もっていってもらえると嬉しいと思う。
吉田家訪問 お話を聞く
北観音山の吉田さんのお宅訪問では、吉田さんと子どもたちの70年あまりのゼネレーションギャップが生み出した噛みあわへん対話の時間が貴重なものやった。座敷はお父さんの部屋。その向がお母さんの部屋。そこの部屋で私は生まれました。へ~~!!昔のお父さんはこわかった。ご飯を残したり、こぼしたりしたら、怒られたな。それはそっちが悪かったんじゃないの~。あらあら、なんと恐れをしらない子どもたち。。壁際に座っていた少し大きい子どもたちが、そんなやりとりをきちんと座って最後まで興味を持って聞き入ってるのを見ていて、良い体験をさせてあげることができてよかったな。と思うた。協力いただいた吉田さんに感謝。

2012年7月2日月曜日

雨上がりの庭先を背景にして

勧進平家の会

 梔子の咲いた昨日の朝は雨脚も強うて午後に開催予定されていた会に差し障りがないかと心配していたけど、弾き語りのはじまる頃に雨はスッと上がってくれた。しっとりと濡れた奥庭の苔や庭木の緑が冴え冴えときれいで、こうなると勝手なもので雨も又良し、と思うたりする。
前日は奈良で300人の聴衆だったとか、多くの方に知って頂くのにはそれも良いのですが、本来はちょうどこれくらいのお部屋(ちなみにわが家の座敷は京間の8畳)で、これくらいの人の前で語られるものなのです、とのこと。語りの調子、その間を取り持つように響く琵琶の音は、耳慣れないものやったけれど、お能や狂言、文楽、歌舞伎、あらゆる分野の源流にほんの少し触れることができたような気がする。。

2012年7月1日日曜日

切符入り

梔子が咲いた

 今日は切符入り。お町内ではお蔵を開けて供え物を用意して、今年のお祭りが滞りのう無事に終わることを願い、たいっさん(ご本尊の聖徳太子)にお参りする日。
その朝の庭先にスッキリと白い梔子が一輪咲いた。こんなタイミングように咲いてくれることも珍しいけれど、なんとも気持ちのええものやな。



2012年6月19日火曜日

建具替え

6月の親子会
前日の大雨が嘘のような好天になった日曜日、親子のみなさんと一緒に建具替えをした。建具を持ち運ぶための注意点を忠実に守りながらモノを扱ってくれる子どもたち。危なげなく、思いのほかすんなりと冬から夏の室礼へ取り替えることができて、「何もせんと、なんと楽な建具替えやな。」と母。ほんまに、ほんまに、皆さんのお蔭で家の中はスッキリ夏景色に。



2012年6月15日金曜日

心洗われるよう 美しい織布

本郷孝文 -染織展- に出かけた。
天蚕の繭は木の葉の緑色をそのままに、陽射しの当たり方によって色がわりするのでひとつとして同じ色の繭はない。そのお蚕さんは均一に糸をはく白い繭玉を作るお蚕さんとは様子が違うそう。まったく自由気ままに森の緑を食べて、唄でも歌うみたいに肢体をくねらせながら糸をはいていくのやとか。ゆえに、織糸に紡ぐのも大変、糸にできるのも限られている。お話を伺うだけでも、目の前にあるなんとも美しい織り布がいかに稀少なものかが想像できる。ため息が出るほど美しい。。。この布を着てみたいと思うことさえはばかられるよう気がした。
堺町画廊で17日まで。

2012年6月10日日曜日

勧進平家のご案内

平家琵琶相伝者 鈴木まどかさん 主催

ご縁あって秦家を会場に以下の催しを開催の予定です。

勧進平家とは寺社の寄進を集めるために平家琵琶の相伝者に許されていたチャリティー興行。
このたび平家琵琶相伝者 鈴木まどかさんが、東日本大震災復興支援義援金を募られます。
詳細については以下をご覧ください。

日時:7月1日(日)15時~16時半(若干延長あり)受付14時半~。
会場:京都秦家(下京区油小路仏光寺下ル太子山町)
会費:2500円程度(参加人数で変動します/当日承ります)

句組:「橋合戦」「海道下」
解説と語り:前田流平家詞曲相伝 鈴木まどか
その他:お茶つき冷房無し。先着20名様程度。要予約。

句組について:

「橋合戦」謀反を起こした以仁王と源頼政が待機する宇治橋に、平家軍が押し寄せます。 祇園祭の浄妙山でも有名な僧兵・浄妙坊の活躍と、宇治川を馬筏で渡す足利忠綱の活躍を語ります。 「海道下」一の谷で生捕となった平重衡は、鎌倉の源頼朝の詮議を受けるため東海道を下ります。 蝉丸が登場する逢坂の関の場面と、池田宿で和歌の名手・熊野(ゆや)と出会う場面を語ります。
平家琵琶に関する概説、句組のあらすじと聴きどころを解説した後、平曲を語ります。
平曲は、そもそも数人~20人程度で、空間を共有しながら、耳で読む文学として継承されて来ました。
先人たちが味わったであろう方法を疑似体験しながら、ひとときを過ごしませんか

お問合せ、お申し込みは秦家でもお受けさせていただいています。

2012年6月1日金曜日

シチダンカ・ツユクサ・ヤマアジサイ

水無月の裏庭
 草木は時期になると決まって花を咲かせて見せてくれる。春になったら枝葉を伸ばして、五月の気温と陽射しをうけて蕾をつけて、咲いて。自然に従うて黙って来る年も、来る年も、偉いものやな。 あれあれと言うてる間にもう6月になった。もう6月、水無月や。ということは、ひと月先は切符入り。お祭りがはじまるのか、、、なんともせわしないことやな。とかく人間はそんなことをぼやきながら過ごしてる。

2012年5月13日日曜日

朗読とチェロで聴く 宮沢賢治

24年度京都秦家・親子会 はじまる
2年目を迎えた親子会がスタートした。木造の日本家屋は西洋の楽器との相性がとても良いのだそう。チェロの音色をまるでオルゴールの木箱のように店の間が包み込んで共鳴した。宮沢賢治の作品の中で一番の長編を通して読み上げていただいた今回の親子会。こどもたちには少しハードな時間だったかもしれないけれど、子どもが途中眠ってしまうほどの心地よい空気の流れたひとときになった。

2012年5月1日火曜日

春の香り

花山椒
 庭の新緑が日に日に鮮やかになってきた。裏庭には、シャガ、モッコウバラ、ミヤコワスレ。ヤマアジサイの花芽もすでに立ち上がりはじめて、自然の勢いは息をつく間もなしに走る、走る! 春の食材も同様、買い物に出かけるたびに筍は節と節の感覚が広がって、切ってやると竹らしい姿になっていくし、透きとおってた稚鮎は人の子に例えたら赤ん坊からいっぺんに小学生並みの成長ぶり?鮎の子らしいなってきてる。 そして、このあいだから錦の八百屋さんに頼んであった花山椒。ちょうど今が買い時ですよ。と教えていただいたので入手する。酒、薄口しょうゆ、三温糖で甘辛に炊き上げたら贅沢な春の珍味。

2012年4月18日水曜日

桜毛氈

仏光寺さんの桜
 仏光寺さんはその名のとおり、仏光寺通りに面し、南はさらにその南側にある高辻通りまでの広い境内を持ったお寺。仏光寺通り側には裏門があって、ここに植わってる桜の木は誰に見られることもなしに静かに咲いてる様が好きで、自分のお花見はこの木、と勝手に決めてる。
今年も、まだかまだかと気にしつつ前を通ってたけれど、いつ通っても大きな黒い門はピンと閉まってて、やっと開いてると思たらすでに散りはじめてた。けれど、石畳の上に積もった花びらがそれはそれできれい。花びらのお花見もおつなものやった。

2012年4月8日日曜日

ヤブツ(藪椿)

玄関に生ける
 今年は築山の藪椿が鈴生りに咲いてる。枝いっぱいに花をつけて美しいと思えるものと、あんまり花がつきすぎるとうるさいな。と思うものがあるけれど、桜が先のものとしたら、椿は後の部類に入る。まったく人間の勝手な言い分で、花にしたらホットイテチョウダイ!という話なのやけど。。  お蔭で今年は遠慮ナシにひと枝、ふた枝と切り取っては玄関へ連れてきて生けて来訪者をお迎えしてもろうてる。数え切れへんほど種類の多い椿やけれど、究極は親しみ込めてヤブツ、ヤブツ、と呼んでるこの藪椿かな?

2012年4月5日木曜日

ちょうど見ごろ

京都府庁 枝垂桜
 京都府の支援事業としてやってきた秦家親子会の実績報告書関連の書類提出のために朝から自転車で府庁に出かけた。お世話になってる課は旧本館1階にあって、雰囲気のある建物へ入るのをいつも楽しみにしてる。この建物の中庭にある知る人ぞ知る枝垂桜が、ちょうど見ごろをむかえてた。町なかの桜も開花がはじまって、来週は桜、桜の京都になりそうな気配。

2012年3月28日水曜日

表彰式

保存・活用・再生賞
 第4回京信・地域の絆づくり大賞「残そう町家、守ろうコミュニティー」に去年12月応募。「保存・活用・再生賞」には60件の応募から選ばれた10件のなかに秦家の活動が選ばれて昨日はその表彰式があった。
 手探りしながら歩いてきた道筋、方向性をあらためて見つめなおして、整理することができるかな。そして、これまでの歩みがどんなふうに評価されるのか。確かめる良いきっかけを与えてもろうた気がする。
 クリスタルの輝きはわが家にはまぶしすぎるけれど、仏壇へ供えたあとでこれを母が奥座敷の違い棚、香炉の傍に飾った気持ちは、なんとのうわかる気がする。

2012年3月20日火曜日

お彼岸の中日

よもぎ
 先週末から、お寺さんの月参りとよもぎ摘み(金曜日)、お墓参り(土曜日)、お供えのよもぎ団子作り(日曜日)とまたたくまに日が過ぎていった。今年のよもぎはどれも5~6cmほどと小さめ。気温の低い日が多かったのか?。。母とそんな話をしながら摘んだ。
今朝はまた空気がひんやり冷たいし、まだしばらく暖房も手放せそうにないけれど、はしりもとによもぎのある風景は春がきたのやな。と思わせてくれる。