2012年1月26日木曜日

メタボ?!

おきあがり小法師
 北から届いた画像。おおらかな土地柄がにじみ出てる。。
 

2012年1月23日月曜日

四畳半狂言

3月の親子会
 3月の親子会のパンフレットが仕上がってきた。去年の5月からはじめた秦家親子会、H23年度最後の親子会に大蔵流茂山千五郎家の千五郎氏にお越しいただけることになったのや。
 TVで茂山千作氏のお話しを聞いたのは、16年?いや、20年も前になるやろうか。。
幕末から明治の動乱のなか後ろ盾を失うことになった狂言の御家を現代にまで引き継いでこられたお話に引き込まれたことがあった。檜の舞台から京の町なかへ。伝統を守るため、生きるためにどんな席に呼ばれてもこれを受けてこられた。そこで京町家の四畳半でも狂言をされたと聞いた。裕福な商家の子どもの節句の祝いという席もあったのやとか。。
 そのお話が何かしら心に残って、家の公開を決めたころにナニを思うたのか手紙を書いたことがある。それも、あの千作氏宛てにいつか四畳半の狂言を秦家で再現することができたら。。と まるで夢物語みたいに書いた。
 それがこの春、まさか現実のものになるやなんて、ほんまにありがたいこと。心良う引き受けていただいた千五郎氏には、感謝、感謝や。

2012年1月22日日曜日

大寒の音

寒ぼんさん(坊さん)
 大寒の晩、道々を太鼓を叩いて寒行に歩くお坊さんを寒ぼんさんて呼ぶ。悪さする子は寒ぼんさんに連れて行ってもらうえ。と脅された寒ぼんさんの歩く姿を見たことはない。底冷えの京の町なかを寒風といっしょに走り去っていかはる寒ぼんさんの太鼓の音は真冬の暮らしのリズムのなかに組み込まれてたはずやのに、ここ何年か途切れてて、あるべきものが欠けてしもうたようやった。ああ、大寒か。寒さが増したはずやな。と思う。ただそれだけのことなのやけれど。。。
 それが昨日、夕飯の支度をしてたら太鼓の音が聞こえた。 タン!!タンタン!!!タン!!タンタン!!!
「エッ?!!」包丁の手を止めて聞きなおす。もういっぺん、「エッ?!!」今の音、寒ぼんさんか?! そう言うて包丁を置いてくぐり戸を開けて玄関庭に顔を突き出して耳で音を追いかけた。今日、大寒か? 急いでカレンダーを確かめたら1月21日(大寒)と書いてある。今年は来ゃはったんやな。寒ぼんさん!ただ、それだけのことなのやけれど。。。
 それにしてもジョンジョロ、ジョンジョロ季節はずれの雨の音と寒ぼんさんの太鼓の音はミスマッチ。暦は大寒なのやさかい、やっぱりキリッ冷えきった乾いた空気がふさわしい。

2012年1月4日水曜日

お正月

暮らし体験会 このゆびとまれ!
今年参加頂いた4人の皆さんのうち初の参加はお1人やった。ほかの方々は皆、秦家のお正月を知っておられる。けれど何度も来ていただいて、今年も秦家の神様にご挨拶ができたと言うてお帰りになる。
シャンとあらたまるって気持ちがいい!とおっしゃって。静かに和やかな新年の席になった。

2012年1月3日火曜日

わがやのお重

三種とお煮しめ
この大きさで十分やなと、ちょっと贅沢な買い物をしたわが家のお重は内径9cmの三段重ね。今はこの大きさがちょうどええ。小さいけれど並べるものは祖母の頃と何も変わらず、一段目にはたたきごぼう、かずのこ、ごまめ。二段目、三段目に入れるのは、焼き豆腐やくわい、こんにゃく、根菜類の煮しめなどいたってシンプルなものばかり。今日で三日目、ぼちぼちお鍋が恋しいなってきた。。

2012年1月1日日曜日

2012年 元旦

明けましておめでとうございます。
 年が明けた。2012年 辰の年を良い年にできますように。。 注連縄を張って整えた神棚のお灯明に光を灯しながら、とりわけ今年は切に願う。こんなふうにして変わらず新年を迎えられたことはほんまに感謝やな。

 神さんを家にお招きしてるお正月は静かに過ごすものや。と祖母はよう話してたけれど、元旦のわが家に居ると、ほんまにそんなふうにして過ごさんといかんのやな。と思うてしまう。
常はあんまり感じることのないあちこちにある神棚の存在が、それほどに際立ってシンと美しいさかい。