2012年7月2日月曜日

雨上がりの庭先を背景にして

勧進平家の会

 梔子の咲いた昨日の朝は雨脚も強うて午後に開催予定されていた会に差し障りがないかと心配していたけど、弾き語りのはじまる頃に雨はスッと上がってくれた。しっとりと濡れた奥庭の苔や庭木の緑が冴え冴えときれいで、こうなると勝手なもので雨も又良し、と思うたりする。
前日は奈良で300人の聴衆だったとか、多くの方に知って頂くのにはそれも良いのですが、本来はちょうどこれくらいのお部屋(ちなみにわが家の座敷は京間の8畳)で、これくらいの人の前で語られるものなのです、とのこと。語りの調子、その間を取り持つように響く琵琶の音は、耳慣れないものやったけれど、お能や狂言、文楽、歌舞伎、あらゆる分野の源流にほんの少し触れることができたような気がする。。