2013年12月2日月曜日

お正月のお漬もん

おくもじ大根を漬ける
 今朝、1週間ほど干してあった山田大根がしんなりしたので漬け込むことにした。「アンタが漬けるか。」こんなときの母の声は、えらい頼もしい張りのある声に聞こえる。「はい。」と返事してる娘の声も、いつにのう従順でしおらしいなる。家の味は、数字で計って書いた記録で伝わってきたものやのうて、直に見聞きしてきた感覚が記憶に刻まれることで受け継がれていくのやな。「塩、こんなもん?」「もうちょっと、そのあわさいのとこ、撒いといて。」「はい、こんなもんか?」「アー、そんなもんかな。」と、まあ、こんなやり取りをしながら今年も20本漬けた。押し蓋をしながら、「どうぞ、美味しい漬かりますように。」と母のまじないの呪文。まずは、順調に水の上がってくれるとええのやけれど。早々(はやばや)と、お正月支度をひとつ終えた。
太短い形をした大根は、山田大根、ねずみ大根などと呼ばれていますが
わが家ではおくもじ大根と呼んでいます。大根に葉を巻きつけて漬けていきます。
「おくもじ」になるこの大根は、塩だけで漬け込みます。